
丸紅は4日、2026年3月期の連結純利益(国際会計基準)が前期比7%増の5400億円になる見通しだと発表した。従来予想から300億円上方修正した。市況の改善により銅鉱山事業が伸びる。
修正後の純利益見通しは、事前の市場予想平均(QUICKコンセンサス、5327億円)を上回った。午前11時の発表を受け、株価は一時4%高まで上昇した。

26年3月期の配当は年107円50銭(前期は95円)と従来予想より7円50銭増やす。最大150億円の自社株買いも発表した。発行済み株式総数(自己株式除く)の0.3%に相当する500万株を上限にする。取得期間は5日から6月30日まで。
一過性の要因を除いた「実態純利益」は8%増の4850億円と、前回計画から250億円上方修正した。銅の市況改善で銅鉱山事業の利益が200億円上振れする。大本晶之社長は同日の決算説明会で銅鉱山事業について「(来期も)相当上振れが期待できる」と話した。
キャッシュを稼ぐ力も向上している。運転資金の増減などを除いた「基礎営業キャッシュフロー(CF)」は、26年3月期通期で5700億円(前期は6066億円)と、従来想定を200億円上回る見通し。
同日発表した25年4〜12月期の連結決算は、純利益が前年同期比2%増の4322億円だった。第一生命ホールディングス(HD)との国内不動産事業統合に伴う評価益や北米リース事業の売却益などが寄与した。
丸紅は同日、31年3月期末までとしていた時価総額10兆円超の達成時期を28年3月期末までに前倒しすると発表した。足元の時価総額は9兆円前後で推移する。大本社長は「既存事業の磨き込みや成長投資などの戦略がしっかり評価されている」と述べた。
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