太陽ホールディングス(HD)は4日、2026年3月期の連結純利益が前期比86%増の201億円になりそうだと発表した。従来予想を17億円上方修正した。主力のエレクトロニクス事業で半導体や電子機器に搭載するプリント基板向けインクが好調に推移する。

売上高は前期比12%増の1330億円、営業利益は同34%増の296億円を見込む。従来予想をそれぞれ42億円、27億円上回るとした。エレクトロニクス事業では人工知能(AI)の需要を受けメモリー向けやスマートフォン関連部材などの販売数量が増える。医薬品事業でも受託数量が増加して販売が上向く。

同日発表した25年4〜12月期の連結決算は、売上高が前年同期比14%増の1037億円、純利益は同35%増の174億円だった。

太陽HDは同日、前社長の佐藤英志氏が同社の上席専務執行役員や医薬品事業の代表職などを退任すると発表した。子会社3社の取締役には残るが、任期は6月まで。「それ以降の人事については未定」(同社)とする。

佐藤氏は25年6月の太陽HD定時株主総会で筆頭株主のDICや投資ファンドのオアシス・マネジメント、創業家など約4割の株主の反対で取締役再任が否決され社長を退いた。DICは太陽HDの非公開化提案が佐藤氏の影響によるガバナンス不全で真摯に検討されないと指摘した。オアシスは佐藤氏が率いる医薬品事業の継続に疑問を呈していた。

ただ佐藤氏は社長を退任したものの上席専務執行役員として医薬品事業のトップに就いていた。これについて太陽HDは「あくまで暫定的措置」であり「速やかに体制変更を実現するべく対応を進めている」と説明していた。

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BUSINESS DAILY by NIKKEI

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