沖縄海底線中継所は本島と離島や本土間の通信の重要拠点(八重瀬町)=KDDI提供

海底ケーブルの陸揚げ拠点であるKDDI「沖縄海底線中継所」(沖縄県八重瀬町)が開所から50周年を迎えた。インターネットの登場や通信の高速大容量化など時代の変化に合わせながら、重要インフラとしての役割を果たし続けている。

KDDIの吉村和幸執行役員専務は5日、糸満市内で開いた式典で同中継所は「本土と沖縄との玄関口として、先島諸島向けの接続拠点として重要な位置づけとなっている」と述べた。

同中継所は沖縄の本土復帰から間もない1975年12月にKDD(現KDDI)が開いた。翌年には「第二の太平洋ケーブル」として沖縄とハワイを結ぶ海底ケーブルの運用が始まり、70年代には計3本の国際海底ケーブルが陸揚げされた。

海底ケーブルの寿命は20〜30年程度とされる。これまでに8本が陸揚げされ、同軸の4本を含む5本が退役した。運用中の3本はいずれも光ファイバーで沖縄本島と離島や本土との通信を支え、全国と同等の高速で安定した通信を可能にしている。

地元の関係者らを招いて50周年を祝った(5日、糸満市)

海を隔てたインターネット通信の99%は海底ケーブルが担うとされる。人工知能(AI)時代を迎え、高速大容量通信の必要性は一段と高まっている。

一方で国際紛争など有事の際や、様々な手段を用いて社会や経済を不安定にさせる「ハイブリッド戦争」で標的となるため防護が課題となっている。

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