テクニカルセンターでは約30台の工作機械を展示する(5日、滋賀県栗東市)

ニデックは5日、工作機械の技術拠点を滋賀県栗東市に開設した。傘下の工作機械メーカー4社が手がける約30台の機械を展示する。顧客企業が実機を使って加工や試作をできる。製品への理解を深めてもらいながら顧客の課題も聞き取り、提案につなげる。

技術拠点「テクニカルセンター」の建設面積は約3000平方メートルで、投資額は約30億円。ニデック傘下のニデックマシンツール(滋賀県栗東市)の工場の敷地内に設けた。機械の導入を検討する企業などを呼び込み、年間来場者数は5000〜6000人を見込む。

ニデックマシンツールが手がける歯車加工機やニデックオーケーケー(同)のマシニングセンターのほか、PAMA(イタリア)の大型工作機械、TAKISAWA(岡山市)の旋盤などを展示する。機械を操縦する技術者も常駐し、来場者は実機を使って金属加工のテストをしたり、加工の条件や工程を相談したりできる。

ニデックの工作機械事業テクニカルセンター(5日、滋賀県栗東市)

グループ4社で顧客を紹介し合う。技術面でも連携し、それぞれが強みを持つ工作機械の機能を合わせた製品を開発する。ニデックマシンツールとニデックオーケーケーで社長を務める二井谷春彦氏は5日に開いた説明会で「4社の一体運営を象徴する施設で、ニデックグループとして連携を深めながら事業を拡大する」と話した。

ニデックを巡っては、不適切会計の疑いを第三者委員会が調査している。ニデックの西本達也・機械事業本部長は「株主への配当を止めているいま、M&A(合併・買収)ではなく、グループ4社のシナジーを高めてオーガニック(自力)で売上高を増やす」と述べた。今後はインドや米国、欧州にも技術拠点を開設する方針だ。

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