LINEヤフーは28日、対話アプリ「LINE」で著名人をかたる不正なアカウントが見つかったと明らかにした。LINEヤフーの関連企業が法人向けに提供するアカウントの一部で審査が不十分で、公式に認証されたかのように見せかけたアカウントが複数見つかったという。

関連会社「LINE WORKS(ラインワークス)」が発行する法人向けアカウントに不備があった。同社が直接販売したアカウントの一部において審査が不十分だった。ラインワークスは本来、企業内の連絡用として提供しているが、LINE経由で社外と連絡できる機能もある。これが投資詐欺に悪用された可能性がある。

LINE上で開設できる法人向けのアカウントでは、本来は個人名は使えない。さらに法人向けで有料のアカウントであることを示す表示が、別の法人向けサービスで審査に合格したアカウントに付与する認証と同じだったため、公式な認証を得たものと混同されて誤認される状態になっていた。

LINEヤフーは同日、「大変遺憾であり、関連会社とも連携して犯罪被害の撲滅に向けて対応を進める」とコメントした。関連会社を含めた監査体制の強化や認証表示のあり方を見直して再発防止に努める。

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BUSINESS DAILY by NIKKEI

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