佐賀県鳥栖市に移転するアサヒビール博多工場(福岡市博多区竹下)の用地について、JR九州は10日、同社を代表企業とする企業グループが取得に向けた売買契約をアサヒビールと締結したと発表した。同社は、開発計画について未定としているが、交通利便性の高いJR竹下駅近くの広大な土地で、今後の動向が注目される。【後藤浩明】
発表によると、企業グループは、JR九州と日鉄興和不動産(東京都)、JA三井リース九州(福岡市)の3社。取得する用地の敷地面積は12万6200平方メートルある。契約日は今月4日付で、工場移転後の2029年12月に明け渡しを受ける予定。
JR九州は取得理由を「今後のまちづくりにおいて大きな可能性を持つエリアであると判断した」と説明。3社は「福岡市をはじめ関係者と協力のうえ、これまで培ったノウハウを活用し、竹下駅周辺の魅力的なまちづくりに貢献できるよう取り組んでいく」としている。
竹下駅は博多駅から1駅の好立地にあり、周辺では人口増加が続き、マンション建設も相次いでいる。近くでは、22年4月に三井不動産グループによる九州初進出となる大型商業施設「ららぽーと福岡」(博多区那珂)がオープンしている。
アサヒビール博多工場を巡っては、アサヒグループホールディングスが22年2月、生産・物流拠点の再編計画の中で、26年に近隣の新設工場に移転することを発表。その後、移転先として鳥栖市を候補地として選定した。
しかし、23年11月、建設・設備費用の高騰などにより同市での操業を29年に延期し、25年末に操業を終える予定だった博多工場の操業を3年延長することを発表している。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。