FRONTEOの守本正宏社長(左から4人目)や支援先の経営者らが抱負を語った(12日、東京都千代田区)

FRONTEO(フロンテオ)は12日、国内のバイオスタートアップと人工知能(AI)を利用した創薬で連携する戦略を発表した。第1弾として、次世代のゲノム編集技術を手掛けるC4U(大阪府吹田市)など5社と組む。自社のAI解析技術を提供し、支援先の各社に創薬の対象とする病気や標的物質を効率的に探してもらう。

今回発表した5社には金額は非公表だが、いずれも出資した。東京都内で記者会見をしたフロンテオの守本正宏社長は「30社以上と面談して良い技術を持ち、我々が支援すれば次の段階に進める会社を選んだ」と話した。今後数年で数十社規模の有望な新興企業と連携する計画だ。

フロンテオのAIは科学論文を網羅的に学習し、各研究が対象とした遺伝子や物質同士の関係を図示する。研究者はこの図を基にして創薬の仮説を立てられる。創薬の対象とする病気や標的分子を効率よく絞り込めれば、創薬の成功確率を高められる可能性がある。

今回発表した支援先の一つで、抗体医薬を開発するエヌビィー健康研究所(札幌市)はフロンテオのAIを利用しながら薬の候補物質が対象とする病気を1万6000疾患から2疾患に絞った。薬効や安全性を評価する試験を実施し、早ければ26年度にも製薬企業とのライセンス契約を目指す。

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