
ディスカウントストア大手のトライアルホールディングスは12日、2029年6月期までの3カ年の中期経営計画を発表した。小型スーパー「トライアルGO」を首都圏中心に100店舗増やす。子会社の西友では既存90店を新業態に作り替える。低廉な生鮮品や総菜を強みに、競合の大手スーパーやコンビニエンスストアに対抗する。
29年6月期の連結売上高は26年6月期の計画比23%増の1兆6300億円、営業利益は2.5倍の640億円を掲げる。主力の大型店「スーパーセンター」は今後3年で35店を出店する。26年6月期に16%を見込む自己資本比率は22.8%に引き上げる。

トライアルは25年11月にトライアルGOの東京1号店を開いた。近隣にある西友の既存店を母店とし、西友の調理スペースで作った弁当や総菜をトライアルGOに高い頻度で届ける。需要予測や顔認証決済の精度を高めることで運営コストを抑える。
イオン系の小型スーパー「まいばすけっと」は27年2月期以降、年間200店ペースで出店する方針を掲げる。トライアルの永田洋幸社長は12日の戦略説明会で「まだ他社に比べて物流網が脆弱であり、ブランドの認知も十分ではない」としたうえで「まずは棚の配置など成功モデルの確立を最優先にしたい」と話した。
西友は既存店の全240店のうち、郊外にある比較的大きな30店舗をトライアルとの合同業態「トライアル西友」に改め、60店を新業態に転換する。都市部の駅周辺などにある店舗を中心に改装し、生鮮品の品質や品ぞろえを強化する。
同日発表した25年7〜12月期の純利益は前年同期比34%減の40億円だった。25年7月に西友を子会社化した効果で売上高は6741億円と67%増えたが、アドバイザリー費用やのれん償却などの買収関連費用が響いた。
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