竹中工務店が29日発表した2025年1〜6月期の連結決算は、純利益が前年同期比59%増の484億円だった。受注時の利益率を確保する取り組みが奏功したほか、高騰した資材価格の転嫁が一部の工事で進んだ。投資有価証券の売却益も計上した。

売上高は微増の7723億円だった。シンガポールの子会社で工事が順調に進んだほか、単体の不動産開発も好調だった。営業利益は61%増の528億円。採算の改善が進んだ国内の建設工事で利益が伸長した。

単体の建設事業の売上高は4%減ったものの、価格転嫁が進んでいる。完成工事総利益率は12.8%と4.7ポイント改善した。前沢洋介取締役専務執行役員は「建設コストの上昇への理解が少しずつ社会に浸透して顧客に理解してもらえるようになってきた」と話す。

欧州や中国の子会社では建設工事が少なく減収・減益となった。欧州では前年同期に大型工事があった反動が出た。中国では「日系企業の工場受注が以前より少ない状況だ」(前沢取締役専務執行役員)という。

同日、25年12月期の連結業績について売上高が前期比1%減の1兆5866億円、営業利益が12%減の470億円、純利益は7%増の600億円になる見通しと発表した。いずれも上方修正したほか、純利益は増益に転じた。建設工事で価格転嫁が進んだほか、保有株式を売却したことで利益が上振れした。

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