JR九州の古宮社長(写真左)と佐賀市の坂井市長

JR九州の古宮洋二社長は16日夕、佐賀市役所で坂井英隆市長と面会した。2022年に長崎駅(長崎市)―武雄温泉駅(佐賀県武雄市)間で開業した西九州新幹線の博多方面への延伸について意見交換した。両氏が西九州新幹線をテーマに面談の場を設けたのは初めて。

古宮社長は面談後の記者会見で①財源問題②整備ルート③街づくり――について意見交換し、それぞれの認識や課題を共有したと明かした。その上で「鉄道会社としては、在来線やバスセンターなど(既存の交通機関との)結節点となる佐賀駅を通るルートがいいと申し上げている。市長にも『整備ルートがカギになる』と伝えた」と述べた。

坂井市長は新幹線整備に伴う並行在来線の問題を挙げて「市民にとって在来線がどうなるかが切実であり、利便性の担保が重要であると伝えた」と話した。整備ルートに関しては「佐賀駅以外にあり得ないということではなく、空港ルートなど様々な可能性について丁寧な議論が必要だ」として、今後も必要に応じて意見交換をしていくと語った。

坂井市長は国によるレール幅が異なる新幹線と在来線の両方を走行できるフリーゲージトレイン(FGT)の断念という経緯も両者で確認したと強調。「そんな特殊事情の影響を最も受ける地域の事情に向き合うという大きな方向性で一致できたことは有意義だった」と語った。

西九州新幹線の延伸問題をめぐり、2025年12月には佐賀県の山口祥義知事と国土交通省の水嶋智事務次官も佐賀市内で会談。博多方面への延伸ルートや財源問題などについて意見交換し、県と国の協議が平行線のままとなっている現状について、事態を前に進めていく必要があるとの認識を共有した。

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