石川県白山市にあるDIC北陸工場

DICは有機フッ素化合物(PFAS)の一種「PFOS」を製造していた北陸工場(石川県白山市)で基準値を上回るPFOSを検出したと発表した。18〜22日に周辺住民への説明会を実施する。同社独自の調査で水質監視用の浅い地層の地下水から検出された。飲用・工業用の深い地層の地下水からは、基準値を上回るPFOSは検出されていない。

同社によると北陸工場では2003年まで泡消火剤の原料としてPFOSを製造・使用してきた。製造過程や消火実験の際に地下に浸透した可能性があるという。

消火実験などを実施していた場所から近い水質監視用の井戸からは、国の指針値(1リットルあたり50ナノグラム)の1992倍となる9万9600ナノグラム、工場敷地境界近くの井戸からは1670ナノグラムのPFOSが検出された。

飲用として浅い地下水をくみ上げる浅井戸を使っている場合は影響する可能性があるため、説明会などで近隣住民への聞き取りを行う。今後は石川県や白山市と協議し、PFOSの浸透源の除去作業や水質調査などを実施する。

PFASは有機フッ素化合物の総称。自然界で分解しにくいことから健康への影響が指摘されているが、未解明な部分も多い。

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BUSINESS DAILY by NIKKEI

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