
伊藤忠商事は19日、日立建機への出資比率を議決権ベースで20.4%から33.4%に引き上げると発表した。投資ファンドの日本産業パートナーズ(JIP)が保有する株を関係会社を通じて自己株買いで取得する。伊藤忠の投資額は1千数百億円とみられる。北米などの重点地域において販売や金融事業などで連携を進め、成長を後押しする。
伊藤忠の完全子会社「シトラスインベストメント」と、JIPが折半出資する「HCJIホールディングス」は現在、日立建機株を26%保有している。HCJIが4月、JIPが保有するHCJIの自己株式50%を取得するため、伊藤忠によるHCJIに対する出資比率は100%に高まる。
伊藤忠商事はシトラスインベストメントを通じて2024年12月以降、日立建機株を市場で順次買い増し、足元で7.4%を直接保有している。HCJIの資本再編を通じて、伊藤忠の出資比率は合計で33.4%となり、日立建機の筆頭株主となる。追加取得する予定はないという。
日立製作所は22年8月、51.4%出資していた日立建機の株式26%を約1800億円でHCJIに売却し、出資比率を25.4%に低下させた。25年11月に7%分を国内外の機関投資家に売却し、さらに約18%に下げていた。
伊藤忠は東京センチュリー・日立建機と共同出資により23年1月、米国で日立建機の製品を購入する顧客にリースや割賦サービスを提供する新会社ザクシスファイナンスを設立した。インドネシアでも日立建機と合弁で建機の販売や金融サービス会社を運営している。
今後もM&A(合併・買収)や新規事業を含めて協業を強化する。日立建機は26年3月期の売上収益は前期比0.1%減の1兆3700億円、純利益は同4.2%減の780億円を予測。27年4月には社名を「ランドクロス」に変更する計画だ。
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