住宅街に敷設されたねずみ鋳鉄管を地中から取り出す作業員ら(19日、横浜市)

東京ガス子会社で導管事業を担う東京ガスネットワーク(東京・港)は19日、旧式の都市ガス導管の対策工事が同日で終わったと発表した。地震などで強い力が加わったときに折れやすい鉄製の管を、耐震性に優れる合成樹脂製の導管にほぼ全て更新した。30年間かけて計4236キロメートルの導管を入れ替えた。

東ガスは1960年代後半まで、低圧の都市ガス導管として断面がねずみ色をした「ねずみ鋳鉄管」を敷設してきたが、地震の際などに折れやすいという課題を抱えていた。現在は伸縮性に優れて腐食しにくく、半永久的に使えるとされるポリエチレン管を主に採用している。

東ガスは96年からねずみ鋳鉄管の入れ替えに取り組んできた。繁華街や私道を通る導管もあったが、地元関係者との調整や地権者との交渉に取り組みつつ、ガス供給停止時間をできるだけ抑えながら工事を進めてきた。

19日に横浜市でねずみ鋳鉄管をポリエチレン管に取り換える工事を報道陣に公開した。東京ガスネットワークの沢田聡社長は「30年前は(自身が)会社にいる間に工事が終わるとは思えなかった」と振り返った。工事完了により「安全面で大きな前進が図られた」と強調した。

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