
慶応大学発スタートアップのケイファーマは24日、ニコン子会社のニコン・セル・イノベーション(東京・品川)とiPS細胞を使った再生医療製品の臨床試験(治験)で連携すると発表した。ケイファーマが技術移管をし、ニコン・セルが治験で患者に使う製品を製造する。2027年にも治験を始める。
ケイファーマが開発する、脊髄損傷向けの再生医療製品「KP8011」の治験で協力する。事故などで脊髄を損傷した患者を対象とし、iPS細胞から作った神経のもとの細胞を移植して治療する。慶応大などが21年に始めた4人を対象にした臨床研究では、安全性に加えて2人の患者で運動機能の改善が確認できた。
同日都内で記者会見を開き、ケイファーマの岡野栄之最高科学責任者(CSO)は「企業主導の治験を通じて社会実装をはやめていきたい」とした上で、「iPS細胞を扱う医薬品開発製造受託機関(CDMO)は日本でごくわずかだ。経験のあるニコン・セルと一緒にやっていく」と話した。
ニコン・セルは15年に設立され、再生医療のCDMOに特化する。慶応大発でiPS細胞を使った心不全治療に取り組むHeartseed(ハートシード)などとも提携している。ニコン・セルの中山稔之社長は「日本の再生医療を盛り上げ、そのインフラになることを目標としてきた。実現に近づいている」と話した。
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