
日本製紙は二酸化炭素(CO2)を吸収する能力が高い木の新品種で、苗木を効率よく増殖する技術を開発した。苗木の生産能力は従来の10倍以上になる。新品種は成長速度が速いうえ、CO2を吸収し固定できる能力も高い。三井不動産と組んで植林や実証実験を行い、環境保全に貢献する新品種の普及につなげる。
新品種は「クリーンラーチ」と呼ばれ、北海道立総合研究機構がグイマツ精英樹とカラマツを掛け合わせて開発した。成長速度が速いため造林コストを抑えられるほか、CO2を吸収・固定する量もカラマツと比べ7〜20%多く環境に優しい品種として注目されている。
ただ従来の方法では苗木を増やすことが難しく、これまで1本の母樹から5本程度しか苗木を増殖できなかった。日本製紙は50本以上増殖できるようにし、生産能力を10倍以上に高めた。親木から苗木の元となる枝(穂木)を効率的に採取できるようにしたり、苗木を育てる際の管理方法を工夫したりした。
クリーンラーチの普及にあたっては三井不動産と協業する。秋頃から日本製紙が生産した苗木を三井不動産の旭川市の保有林に植える。さらにクリーンラーチを植えることができる北限の検証にも取り組む。
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