
東京電力ホールディングス(HD)は25日、福島第1原子力発電所2号機の溶融燃料(デブリ)をロボットアームを使って試験回収する作業を2026年夏ごろに始めると明らかにした。ロボットアームを通すルートを確保しながら作業を進めるため、実際のデブリ取り出しは26年秋以降になる見通しという。
準備のため、3月から3〜4カ月かけて2号機に装置を据え付ける。回収作業はまず、ウオータージェットカッターでロボットアームの邪魔になる障害物を切断して取り除く。スキャナーで原子炉格納容器内部の3Dデータを集めた後、先端の器具を取り換えてデブリを集める。カメラを使った内部調査も進める。

東電は同日、福島県楢葉町にある日本原子力研究開発機構の施設で、ロボットアームを報道陣に公開した。2号機の模型にロボットアームを入れ、金属製のブラシを取り付けた先端器具でデブリを回収する方法を披露した。ロボットアームの操作や採取したデブリの取り出し、器具の交換などは全て遠隔で操作する。
当初ロボットアームによる採取は21年に取りかかる予定だった。装置の開発が難航し、これまでに4度延期した。東電は24年から釣りざお式の装置を使い、デブリの試験回収に2回成功している。東電の担当者は「ロボットアームは大型で完全遠隔操作のため、ここでの経験が今後の回収規模の拡大に生きてくる」と話した。
デブリは11年の事故時に溶けた核燃料が周辺の構造物を巻き込みながら固まり堆積したもので、1〜3号機に約880トンあるとされる。政府と東電が掲げる51年までの廃炉完了までに取り出す必要がある。東電は37年度にも3号機で大規模回収を始める計画だ。
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