「復活」の象徴に――。アサヒビールは4月、ビールの新ブランド「アサヒゴールド」を発売する。2025年9月に発生したサイバー攻撃によるシステム障害で大きな打撃を受けたが、物流システムは既に正常化し、販売数量も徐々に回復してきた。10月に控える酒税改正を前に、新商品の投入で反転攻勢に出る。
アサヒゴールドは、麦芽100%の生ビール。麦のうまみとすっきりとした後味を両立させた。金色を基調にしたパッケージは心の豊かさや希望、前向きさを表現しているという。
価格帯は主力の「スーパードライ」と同水準にした。25日に開いた事業方針説明会で、松山一雄社長は「消費者の味覚の多様化が進み、スーパードライ一本では100%(需要を)カバーすることができない。価格競争ではなく、味とブランドのど真ん中で勝負していきたい」と意気込んだ。
25年のビール類の売上金額は、システム障害の影響が響き、前年比4%減った。松山氏は「逆境をバネにすることで、サイバー攻撃を受ける前よりも強いアサヒビールになって復活しようというのを社内の合言葉にしている」と強調。26年は前年比1桁台半ばのプラス成長を目指すとした。
10月にはビール類の酒税が統一され、減税となるビールの需要増が見込まれている。松山氏は「ビールで流れを変え、酒類市場を活性化させていく」と述べ、酒税改正までにスーパードライを刷新する方針も示した。【佐久間一輝】
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