レカネマブの皮下注製剤「レケンビアイクリック」

エーザイと米バイオジェンは30日、アルツハイマー病治療薬「レカネマブ(製品名レケンビ)」について、自宅で投与できる皮下注射タイプでの承認を米食品医薬品局(FDA)から取得したと発表した。治療開始から1年半が経過した患者を対象とし、10月6日の発売を予定する。通院や看護の負担を大幅に減らせる効果を見込む。日本でも年内に承認申請する。

製品名は「レケンビアイクリック」。価格は1本375ドル(約5万5000円)に設定し、年間では1万9500ドルとなる。既存の治療法である2週に1回投与する点滴の場合は体重約70キログラムで2万6898ドルであるため、費用削減が期待できる。

週1回、専用のペン型注入器で投与する。腹や太ももなど皮下脂肪のある場所に針を押し当て、15秒程度で投与が完了する。患者本人や周囲の介助者が投与できる。

レカネマブは静脈注射の投与法が実用化されているが、投与には1時間ほどかかり、専用の施設に通う必要があった。自宅投与ができれば通院や看護の負担を減らすことができる。皮下注射タイプの臨床試験(治験)では、静脈注射と同等の有効性と安全性が確認された。

まずは1年半投与し続けた患者を対象にするが、今後治療を始めたばかりの患者でも使えるよう申請の作業を進める。

レカネマブは米国や日本、中国、韓国や欧州(EU)など48カ国・地域で承認を取得している。10カ国・地域で承認申請をしている。

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