「家族との思い出の場所」「長い間ありがとう」

 特設会場の壁を埋めた無数のガーベラの花を縁取ったメッセージカード。日常の節目に寄り添ってきた、名古屋駅の顔との別れを惜しむ声が並んだ。

 名鉄百貨店本店(名古屋市中村区)が2月28日、71年の歴史に幕を下ろした。駅周辺の大規模再開発計画は見直しとなり、建物の今後について見通しは立っていない。

 それでも、人々が惜しんだのは「箱」ではない。想定を大きく上回る3万枚超のメッセージ一つひとつが、この百貨店が地域の時間そのものだったことを静かに物語っていた。

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