鉄道の維持か、BRTか、路線バスへの転換かで注目の集まる平成筑豊鉄道=福岡県みやこ町で2026年3月1日午後2時10分、出来祥寿撮影

 経営難の第三セクター「平成筑豊鉄道」(福岡県福智町)を巡り、黒土孝司・福智町長は3日、鉄道を維持したうえで施設の維持管理を自治体が担う「上下分離案」を支持する考えを町議会3月定例会で示した。これまで行橋市や香春町など4市町村が「路線バス案」支持を明らかにしている。

 県が設置した法定協議会では今後の方向性を、上下分離方式とBRT(バス高速輸送システム)、路線バスの3案から9市町村の担当課長を含む委員27人による書面決議で決定する。13日が提出期限で投票は棄権した委員を除く過半数で決まるとし、最初の投票でいずれも過半数に達しない場合、支持が多い上位2位で再び書面決議を実施する。

 黒土町長は議会初日、町による平成筑豊鉄道に関する住民アンケートで鉄道存続の声が過半数を占めたと行政報告。「町が主張してきた鉄道維持への思いと、住民の切実な願いが合致したものであると重く受け止めている」と述べ、法定協の決議には上下分離案に投じる方針を示した。

 黒土町長は、鉄道を含まない2案が残った場合、「住民の意思に背くものとして、棄権も選択肢」として理解を求めた。鉄道維持を巡るコストについて、毎日新聞などの取材に対し「経営改善に工夫の余地があり、自分たちも努力しないといけない」とした。

 町のアンケートは、1月にほぼ全世帯にあたる約9700世帯を対象に、鉄道維持案、BRT案、路線バス案の長所と短所を示した。回答のうち58・8%が鉄道維持を支持。次いでBRT(21・3%)、路線バス(18%)の順だった。有効回答は2027人で回収率は20・9%だった。【出来祥寿】

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