日銀総裁や蔵相を歴任した井上準之助の生家でもある井上酒造(大分県日田市)

大分銀行は19日、投資専門子会社の大分キャピタルパートナーズ(大分市)と共同で運営するファンド「BVNGO第1号投資事業有限責任組合」を通じ、1804年創業の老舗酒蔵「井上酒造」(大分県日田市)に投資したと発表した。投資額は非公表。

井上酒造は7代目蔵元の女性杜氏の名を冠した日本酒「百合仕込み」や焼酎「百助」などを製造している。今回の投資に伴い、同行OBが新社長に就任して経営管理などを担う。現社長の7代目蔵元は酒造りに専念する。

井上酒造は日銀総裁や蔵相を歴任し1932年の血盟団事件で暗殺された井上準之助の生家としても知られる。井上は日銀総裁当時、20年の反動恐慌で大分銀行が休業した際、再開に向けて尽力するなどした。遺品を展示する主屋などが国の登録有形文化財に指定されている。

大分銀行は今回の投資について、井上酒造の持つ地域価値や技術を次世代に承継するため、組織体制を整備して事業成長を支援することが地域経済全体の活性化につながると判断した。

総額20億円の同ファンドは、事業再生や事業承継、地域活性化といった課題に取り組む中小企業に投資する目的で昨年7月に設立された。今回が1件目の案件となる。

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