信金中央金庫の理事長に就く須藤浩氏(19日、東京都中央区)

信用金庫の中央機関である信金中央金庫は19日、柴田弘之理事長(68)の後任に須藤浩副理事長(61)が就任する人事を発表した。同日の記者会見で人工知能(AI)を活用した与信判断の基盤開発に携わった経験を生かし、「業界の業務革新を進める」と強調した。

信金中金は全国の信金の中央金融機関。全国の信金から資金を受け入れて運用するほか、IT(情報技術)関連など共通サービスの開発も担う。理事長の交代は8年ぶり。6月の通常総会で正式に決定する。柴田氏は退任する。須藤氏は英ロンドンの現地法人社長などを経て2009年以降、総合企画部長などを歴任した。

近年はAIを使うデータ分析基盤「しんきんDB」の開発に注力してきた。須藤氏は会見で「信金の間にデジタルリテラシーの差がある。各信金の現状を把握したうえで最善の手法をそれぞれ推進したい」と述べた。

運用が足元の課題になる。日銀の相次ぐ金利引き上げで信金は国債の含み損増加に直面している。須藤氏は「信金によって含み損が大きくなったところがある」と認めたうえで「ポートフォリオの改善を伴走しながらやっていきたい」と説明した。

須藤 浩氏(すどう・ひろし)87年(昭62年)学習院大法卒、全国信用金庫連合会(現・信金中央金庫)入庫。16年常務理事、18年専務理事を経て22年から副理事長。栃木県出身。61歳。

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