トクヤマの徳山製造所敷地(山口県周南市)

トクヤマは25日、セメントの国内販売事業を国内最大手の太平洋セメントに売却すると発表した。売却額は現時点で370億円で、10月までに取引を完了する予定。セメント販売などを手掛ける子会社2社を、新設会社への吸収分割を経て売却する。セメント製造事業については2028年度をめどに撤退を検討する。

セメント販売を手掛けるトクヤマ通商、建設資材の製造販売を手掛けるトクヤマエムテックを売却する。対象の事業を新設する会社に吸収分割で承継し、新会社を太平洋セメントが完全子会社化する。海外向けの販売事業については28年度のセメント製造停止に合わせて取引量を縮小していくとする。

トクヤマは1930年代からセメント事業に参入し、国内向けを中心にセメントを生産販売してきた。しかしセメントの国内需要は90年度に8628万トンを記録した後は減少が続いており、2024年度は3265万トンだった。需要減少を受けて、同社は24年に徳山製造所(山口県周南市)にあるセメント製造設備を1基停止し縮小していた。

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BUSINESS DAILY by NIKKEI

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