イラン情勢の緊迫化を受け、政府が石油の国家備蓄の放出を始めたことを受け経済産業省は27日、放出する全国11カ所の国家備蓄基地のうち、北九州市若松区の白島国家石油備蓄基地からの放出の様子を公開した。
白島基地は原油の入った貯蔵船を海洋に浮かべて備蓄する洋上タンク方式の基地。27日午後3時半ごろ、中央監視制御室の号令で、貯蔵船から約840メートルの配管橋を通り、停泊したタンカーに原油放出を開始した。
約60時間かけ約190万バレルを放出。4月末までに約1100万バレルの放出を予定する。ガソリンなどに精製したうえで市場に出回ることになる。
放出作業を担当する白島石油備蓄北九州事業所の佐々木一副所長は「24時間体制で準備してきた。非常事態に際し、最後まで安全に作業したい」と述べた。
原油放出は26日に開始。国家備蓄基地11カ所から計約5300万バレル(30日分)を放出予定。16日から放出されている民間備蓄(15日分)と合わせ約8000万バレルを放出する。【山下智恵】
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