日経電子版は連載企画「レアアース 大国への条件」を始めました。「資源の武器化」で世界を威圧する中国への対抗軸を築けるか。日本がレアアース(希土類)大国への脱皮を遂げる条件を考えます。本編の連載後、番外編を7回にわたりお届けしました。日商会頭インタビューや世界111社のレアアース銘柄リスト、尖閣レアアース危機で奔走した官僚たちの物語、最先端の製錬技術など番外編をまとめました。
①南鳥島沖レアアース開発「1年で進めるスピード感を」 日商の小林会頭
レアアースの調達難でものづくりの裾野を支える中小企業の経営者が頭を悩ましています。全国各地の中小企業を中核とする経済団体、日本商工会議所の小林健会頭(三菱商事相談役)に日本がレアアース大国に脱皮するため、国や企業に必要な覚悟を聞きました。…記事を読む
②レアアース関連株価、期待先行で10倍超も 中国規制・供給不安で過熱感
レアアース(希土類)関連企業の株価上昇が目立っている。一部企業の1月末時点での株価上昇率が前年比10倍を超えるなど、とくに資源の採掘や製錬などを担う企業で株高が際立つ。背景には中国が打ち出したレアアース輸出規制による「地政学プレミアム」の上昇がある。目先の利益水準だけでは説明しづらいほど株価が上がった企業もあり、相場の過熱感を懸念する声も聞かれる。…記事を読む
米レアアース戦略、「失敗の本質」で読み解く 供給網から備蓄まで包括
トランプ米政権が米国のレアアース(希土類)戦略を再始動させている。1990年代に生産国としての役割を中国に譲っていた米国が、産業のボトルネックとなるレアアース調達のグランドデザインを描き始めた。自国内での供給網を構築しながら、外交では多国間での枠組み形成よりも2国間連携を進める。レアアースでも「米国ファースト」を貫く姿勢がみえる。…記事を読む
④「レアアース版OPEC」唱えた中国 40年の計で価格支配、内外差4倍
日本の湯川秀樹氏や利根川進氏と同じように、中国にも国家を代表する科学者がいる。
ロケット開発の銭学森氏、収量の多い水稲を生み出した袁隆平氏と並び、レアアース(希土類)の父と呼ばれる徐光憲氏はその一人だ。安価な抽出法を開発し、大量生産の道を開いた。
徐氏が晩年、主張したのがレアアース版石油輸出国機構(OPEC)の必要性だ。「中国は生産を支配しているのに、価格決定権がない」「エネルギーは代替があるが、レアアースはない」といった発言が伝わる。…記事を読む
尖閣レアアース危機の教訓、力の威圧より信頼 「官僚たちの2010」
レアアース(希土類)の対日輸出を禁止した――。2010年9月23日。米紙ニューヨーク・タイムズの報道で日本に激震が走った。レアアースは「産業のビタミン」と呼ばれ、ハイテク製品の生産に欠かせない。産業界は突然の調達難に直面して浮足だった。だが、この時、レアアース危機を見越して冷静に先手を打ち、即座に対処に動いていた官僚たちがいた。…記事を読む
⑥レアアース、3000度の超高速加熱で回収 中国優位を崩す革新技術
米国が鉱石や廃棄物から環境負荷をあまりかけずにレアアース(希土類)を取り出す技術革新に挑んでいる。従来は環境負荷が高い手法が主流で、規制の緩い中国が覇権を握る原動力となっていた。環境負荷が低い手法が確立されれば、レアアース精錬をめぐる世界地図が大きく変わる可能性がある。…記事を読む
⑦レアアース、花開く日本の省エネ・リサイクル技術 基礎研究が実る
レアアース(希土類)をリサイクルしたり、使用量を減らしたりする技術開発の動きが日本で活発になってきた。日本はレアアースやレアメタル(希少金属)を海外からの輸入に頼り、希少資源を国内で再循環する仕組みと回収技術は欠かせない。希少資源の獲得競争が世界で激化するなか、技術開発のカギを握るのは基礎研究の担い手であり、トップ研究を先導するアカデミアだ。…記事を読む
【レアアース 大国への条件 これまでのまとめ読み】
- ・レアアース大国への条件 日本、南鳥島沖の開発だけでは足りない
- ・レアアース大国への条件 元素ゆるキャラ図鑑で基礎から考える
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