透明なしょうゆのラインナップ。右から「だし醬油」「トリュフ醬油」「透明醬油」「柚子舞うぽん酢」、泡状の「フォーム」=福岡市で田後真里撮影
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 水のように透明でさらっと。しょうゆの味と香りはしっかり――。熊本市北区の老舗しょうゆメーカー「フンドーダイ」が開発した「透明醬油(しょうゆ)」は、2019年の発売以来、国内外で累計160万本以上を売り上げ、伝統と挑戦が融合した歩みが注目を集めている。

 創業は明治2(1869)年。分銅の形に「大」がトレードマークだ。透明なしょうゆは「子どもたちが汚れを気にせずに食べられるように」「料理の素材の色をいかせるように」との願いを込め、創業150年の節目に生まれた。伝統的な手法でつくった本醸造の濃口(こいくち)しょうゆを最終工程で無色化し、調合して仕上げる。

 反響は想像以上だった。和食ブームもあり、海外で活躍する料理人たちが取り入れた。片手で握ることのできる100ミリリットルのボトルで、価格も500円台と手ごろな設定にしたことで、観光客の土産や話題作りとしても親しまれている。

 透明なしょうゆをベースにした「柚子(ゆず)舞うぽん酢」「だし醬油」「トリュフ醬油」も売り出した。最新の商品は、スプレーボトルから白いふわふわの泡のようなしょうゆが出る「フォーム」。パーティー料理などにおすすめで、主に外食部門で引き合いがある。

「透明醬油」のベースになる濃口(こいくち)しょうゆの製造過程。できあがった諸味(もろみ)を布に包むところ=熊本市で2026年3月17日、田後真里撮影
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 「透明醬油」と同じ時期に、同社は九州産の大豆と小麦に、和三盆糖を使用したしょうゆ「平成」も発売している。製造部の上野宗康(むねやす)さん(46)は「こだわり素材でつくる『平成』は伝統技の極み。透明醬油の『挑戦』と歴史の両方を大切に進んでいくという意味を込めている」と話す。

 同社商品の輸出先は世界36カ国に広がっている。広報の中山寛さん(54)は「各地、各国の料理に溶け込み、食卓をさらに豊かにする調味料を届け、熊本から食文化を発信していきたい」と語った。【田後真里】

透明醬油シリーズ

 「透明醬油」「柚子舞うぽん酢」「だし醬油」(各100ミリリットル、540円)、白トリュフオイルと黒トリュフの粒を加えた「トリュフ醬油」(100ミリリットル、864円)、泡状の「フォーム」(150ミリリットル、2180円)。公式オンラインショップ、全国のスーパーや百貨店で販売。フンドーダイ(0570・200・545)。

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