低価格PBの売り場(31日、東京都江東区)

イトーヨーカ堂は31日、2026年度に低価格プライベートブランド(PB)の商品数を約3割増やすと発表した。物価高で節約志向が一段と強まるなか、マヨネーズなど日常生活で利用頻度が多い商品を対象とし、消費者の来店意欲を促す。

低価格PB「セブン・ザ・プライス」はイトーヨーカドーやヨークマートなど約200店舗で販売し、パンや麺、納豆など約300品目を取り扱っている。メーカーの商品より平均1〜2割安いのが特徴だ。

27年2月期に対象の商品数を400品程度まで増やす。大容量のマヨネーズやのりなどの加工品のほか、しじみわかめスープやインスタントコーヒー、飲料や菓子などを追加する。年間で約90品目を新たに扱う。

原材料を大量に発注するほか、包材の色を減らすことで全体のコストを圧縮する。調味料では原料の仕入れから製造までを一貫して管理し、マヨネーズは期間を集中して生産して効率化を図る。商品の大きさや種類を絞って一度に配送できる商品数を増やし、全体の配送回数を減らすなど物流コストの削減も進める。

セブン・ザ・プライスは21年7月に導入し、26年2月期の売上高は前の期比で約5割増えた。27年2月期は前期比2割増の売上高を目指す。

消費者心理の悪化でさらなる節約志向が強まる可能性があるなか、31日開いた説明会で、土居仁フード&ドラッグ事業部長は「低価格PBを通じ消費マインドを下支えしていく」と話した。イラン情勢については、「大きな課題と認識しており、原油価格や為替の状況次第で値上げをせざるを得ない商品が出るかもしれない」と述べた。

BUSINESS DAILY by NIKKEI

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