
旭化成は31日、汎用樹脂のポリエチレン製品を3割超値上げすると発表した。同社が手がけるポリエチレン製品全てを4月1日出荷分から1キログラムあたり120円以上引き上げる。ホルムズ海峡の事実上の封鎖に伴う原料のナフサ(粗製ガソリン)の価格高騰などを反映する。
ポリエチレンは国内で生産される樹脂の中で最も多く包装材やゴミ袋などに使われる。直近数年間の数円〜数十円規模の値上げと比べても値上げ幅は大きい。経済産業省の主な石油化学製品の生産能力調査によると、国内のポリエチレンの生産能力のうち旭化成が約7%を占める。
製品は「サンテック」「サンファイン」などの5種類。サンファインは自社で製造している電池向けの絶縁材(セパレーター)の原料となっているほか、社外向けの販売では工作機器の部品などに使われている。
いずれも岡山県で生産しており、原料となる基礎化学品のエチレンは三菱ケミカルグループと共同運営する同県のエチレン生産設備から供給を受けている。同設備は11日から稼働率を下げ、減産していた。
プラスチックには様々な種類の樹脂があるが、日本プラスチック工業連盟によると2024年の樹脂別国内生産量、販売量ともにポリエチレンが約2割を占め最も多かった。ポリエチレンでは既に三井化学と出光興産が共同出資するプライムポリマーや、最大の生産能力を持つ日本ポリエチレンも値上げを発表している。
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