
JR北海道は1日、2027年3月期通期の連結営業損益が508億円の赤字となる事業計画を発表した。前期の524億円(計画ベース)から赤字幅の縮小を見込む。インバウンド(訪日外国人)の増加を受け、旅客運輸収入は過去最高の825億円を想定する。
売上高にあたる営業収益は前期計画比5%増の1659億円、純利益は同38%減の15億円の予想。単体の純利益では1億円の黒字の見通し。前回の中期経営計画(3か年)では数値目標が未達だった。今期を最終年度とする中計(同)では単体最終黒字の目標を達成する計画だ。
鉄道運輸収入はインバウンドを中心に新千歳空港(北海道千歳市)とJR札幌駅を結ぶ「快速エアポート」の需要増を見込んでいる。27年2月には札幌と網走間を走る観光列車「赤い星」を運行する予定だ。
国の支援を受けて安全投資などを進めているものの、費用負担は重い。物価や人件費の高騰で連結営業費用は2167億円に上る見通し。中東情勢の悪化に伴うエネルギー価格の高騰の影響は現時点では織り込んでおらず、さらにコストが膨らむ可能性もある。
同社が単独では維持困難とする黄線区は8線区あり、北海道新幹線の札幌延伸も38年度末ごろにまで延期となる。青函トンネルの維持管理の負担は依然重く、事業環境は厳しい。綿貫泰之社長は「新しい課題にしっかりと対処して前に進んでいく」と述べた。
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