ヤディアが発売する電動二輪「PORTA(ポルタ)」

中国の二輪最大手ヤディアの正規輸入代理店を担うハセガワモビリティ(大阪市)は1日、電動の原付一種(総排気量50cc以下)を21万7800円で販売すると発表した。ヤディアの電動二輪としては日本に投入する第1号で11月1日に発売する。日本勢が販売する電動の原付一種より低価格を武器に、地域の足として普及を目指す。

中国などで販売する電動スクーター「Modern(モダン)」を日本仕様にし、電動二輪「PORTA(ポルタ)」として売り出す。予約受付も9月1日に始めた。ホンダなど日本勢が販売する電動の原付一種は30万円台で、お手ごろな価格設定にした。

車両は定格出力0.6キロワット以下で原付き1種に分類される。充電時間は5~6時間で最大航続距離は60キロメートル。最高速度は時速35キロメートルで、自宅の家庭用コンセントなどで充電できる。

日本市場では中国勢初の電動二輪となる。ヤディアは電動アシスト自転車も含めた電動二輪の年間販売台数が1700万台を超える世界最大手。世界100カ国・地域に輸出実績があり、2024年までに累計販売台数が世界で1億台を突破した。

ハセガワモビリティは11月に強化される排ガス規制も追い風に販売を進める。ガソリン車の原付一種は現行車両の生産が10月末をもって終了となる。国内メーカー各社は新基準に対応した車両を投入する見込みで、ヤマハ発動機は26年上期に販売を予定する。

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BUSINESS DAILY by NIKKEI

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