
食品製造小売業のサンクゼールは9月から、主力ブランド「久世福商店」と洋風食品を扱うブランド「サンクゼール」で贈答用包装の紙の使用量を減らす。紙製緩衝材の形状を変更することで、1つの包装で使用量を約3割減らし、年間で約2万4600キログラムの紙を削減できる試算だ。ギフト選びのために訪れる客が全体の約3割を占める中、環境負荷や包装の待ち時間を抑える。
4月から一部店舗で進めていた取り組みを全店舗に広げる。従来は細切れの小さな紙を詰めて緩衝材にしており、紙の使用量が多いほか緩衝材を詰める作業に時間がかかる点も課題だった。形状変更によって包装の作業時間も最大で4割削減できるという。
また、久世福商店ではドレッシングなどの一部の瓶製品で、8月初旬出荷分から瓶の蓋に付けていたプラスチック製のキャップシールを廃止した。対象製品は未開封であることが分かる中栓付きキャップを採用している。
キャップシール廃止によってプラスチック使用量を年間で約400キログラム削減できる見込みだ。今後はサンクゼールブランドでも同様の取り組みができないか検討する。
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