アプリ「頭痛ーる」のイメージ

スマートフォンのアプリで病気を治療する「治療用アプリ」を開発するヘッジホッグ・メドテック(東京・文京)は1日、ベルシステム24が運営するヘルスケア関連の事業などを承継すると発表した。医療領域からヘルスケア領域までカバー領域を広げる。承継事業などで今後3年で10億円の売り上げを目指す。

気圧変化を基に頭痛リスクを予測する「頭痛ーる(ずつーる)」と天気予報専門サイト「お天気.com」の運営事業を承継する。それぞれの開発や運営に関わる人員は、ヘッジホッグ・メドテックに転籍する。

頭痛ーるは2013年に提供を始め、足元の月間利用者数(MAU)は約120万人に上る。ヘッジホッグ・メドテックが開発を進める片頭痛治療用アプリは利用に際し医師による処方を必要とする仕様を想定するが、頭痛ーるは誰でも使えるため裾野が広い。

2025年下期には頭痛ーるにおいて頭痛に特化したオンライン診療サービスを新たに始める。ヘッジホッグ・メドテックの脇孝志最高執行責任者(COO)は、「現在開発中の片頭痛治療用アプリは25年中に治験を始める予定で、提供開始は2〜3年後になる見込みだ。提供開始に向けて、例えばデータ連携など頭痛ーるとの具体的なシナジーを検証する」という。

承継の対価の一部として、ヘッジホッグ・メドテックはベルシステム24ホールディングス(HD)に新規株式を発行する。ベルシステム24の岩見統之BPO事業開発本部コンテンツ事業部事業部長は「事業承継を通じてヘッジホッグ・メドテックを支援していく」としている。

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