
JR西日本は人気格闘ゲーム「ストリートファイター」のキャラクターを描いた列車の運行を始めた。同ゲームとのコラボレーションで観光振興に取り組む奈良県橿原市に協力する。2026年3月末ごろまで万葉まほろば線(桜井線)などを走らせる。
ストリートファイターのキャラをラッピングした列車は227系の2両・1編成で、ゲームに登場する格闘家「リュウ」や「春麗(チュンリー)」など22のキャラクターデザインが施されている。

ラッピング列車は8月29日から運行を開始した。25年度末ごろまで万葉まほろば線や和歌山線、紀勢線を走る予定だ。
列車は8月30日に奈良駅(奈良市)で報道陣に披露された。橿原市の亀田忠彦市長は「ラッピング電車は沿線の多くの人々に見てもらえるので宣伝効果が高い。ゲームのファンを含めていろんな人に乗っていただき、橿原市などのPRにつながることを期待している」と話した。

橿原市がストリートファイターとのコラボによる観光振興を始めたのは、同ゲームを生んだカプコンの創業者である辻本憲三会長が橿原市出身であることが契機だ。同市は同社と22年に包括連携協定を締結し、春麗などを描いたデザインマンホールを整備したほか、リュウなどキャラの銅像3体を観光拠点に設置してきた。

橿原市と共に沿線の魅力発信に取り組んでいたJR西日本は、同市によるこの取り組みに参加。24年12月から、同市内にある万葉まほろば線の「香久山」「畝傍」「金橋」の3駅でキャラをデザインした駅名標を設置している。今回のラッピング列車内には、この3駅の駅名標と同じデザインの中づりも飾られている。
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