
セブン―イレブン・ジャパン(SEJ)は2日、広告戦略発表会を開いた。新たなイメージキャラクターに桜井翔さんと相葉雅紀さん、コンビニエンスストアのオーナー役に天海祐希さんを起用。テレビCMで新商品などを紹介しつつ、足元で開拓できていなかった若者らの来店を促す。
「なにがあるかな、セブン―イレブン。」をコンセプトに、3日から3人が出演したテレビCMを順次流す。地球にやってきた宇宙人役を桜井さんと相葉さんが演じ、天海さんが担当する店舗オーナーとの交流をドラマ仕立てで描く。
CMでは「旨さ相盛おむすび」を紹介する。上部と中の具の2カ所に具材を盛り付けたのが特徴で、米の使用量も通常の1.5倍とした。高菜とめんたいこなど計3品を用意し、全国で6日から順次売り出す。価格は税別288〜340円。

2日の記者発表会で、SEJの阿久津知洋社長は「いまセブンは決して順調と言えない状況にある。セブンに求める価値は何なのか、どんなお店であるべきかを考え、自らの存在を問い直した」と述べた。今後については、「欲しいものを買いに行くだけでなく毎日の暮らしの中で新しい発見を期待する。落ち着く安心感も提供しつつ、地域の顧客に応える店にしていきたい」と語った。
SEJは「セブンイレブン いい気分」や「近くて便利」などのキャッチフレーズで知られる。少子高齢化や消費者需要の変化を受けて事業環境は変わっており、日常生活で必要とされる新たなコンビニ像を模索している。
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