
島津製作所は卓上用の医薬品や食品の成分などを調べる液体分析装置2機種を発売した。装置の使用前に内部のポンプやバルブなどが正常に機能するか自動で確認する機能を初めてつけた。機器のメンテナンスの負担を軽減できる。希望販売価格は上限耐圧が50MPa(メガパスカル)のタイプで630万円から。年間5000台の販売を目指す。
発売したのは一体型高速液体クロマトグラフ「i-Series(アイシリーズ)」の2機種。島津製作所が主力とする液体に含まれる微量の成分を分析する装置の1つだ。小型で高速分析をしやすいため販売台数が特に多い機種だという。
作業者が分析をする前にポンプやバルブなどの各部品に不調の可能性がないかどうか自動で確認する業界初の機能をつけた。従来は分析の前に手作業で30分ほどかけて装置に不調がないか確認することが多かった。現場の負担を減らせると訴える。
アイシリーズは2014年に発売し製薬関連企業などで多く使われている。累計販売台数は4万3000台。島津製作所は数年おきに製品を刷新しており今回が第4世代となる。
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