マルヒロ太田食品の太田博特別顧問㊨と、新会社の社長に就いたクックビズの餌取達彦執行役員㊥(2日、北海道函館市)

飲食向け人材サービスのクックビズが、コロッケ製造販売のマルヒロ太田食品(北海道函館市)を買収した。マルヒロは、高島屋などの百貨店催事で1個400〜500円のコロッケを販売している。経営は順調で後継者もいたが、事業拡大のため売却を決めた。

クックビズは1日付で、マルヒロの全株式を取得した。取得額は非公表。道内では水産加工のきゅういち(同)に続く企業買収となる。

マルヒロ社長を兼務するクックビズの餌取達彦執行役員は2日、記者会見し「知名度は低いが利益率は高く成長のポテンシャルは高い。きゅういちとのシナジーもある」と述べた。マルヒロの2025年3月期の売上高は最高の3億円で「常設店やネット通販などで早期に10倍の規模を目指す」とした。

マルヒロ太田食品の太田博特別顧問㊥(2日、北海道函館市)

創業者の太田博氏は特別顧問として、今後も原材料調達や商品開発で関わる。太田氏は「地方企業は東京や海外に出ないと事業は成り立たない。一族経営では発想の転換ができず会社を大きくできない」と語った。

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