アシックスのスポーツ工学研究所(3日、神戸市)

アシックスは3日、自社のスポーツ工学研究所(神戸市)を報道陣に公開した。13日に開幕する世界陸上を見据え、竹村周平所長は「今年最注目の大会で、ブランドをしっかり発信していく」と話した。世界陸上にはアシックスの100名を超える契約選手が出場する見通し。契約選手の表彰台を狙い、一般ランナーへの波及を期待する。

アシックスは日本代表やオランダ、ベルギーなどに用具を提供する。世界陸上をブランド発信の好機ととらえ、片足129グラム(27センチメートルモデル)の厚底ランニングシューズなどを開発した。今後は「持続と破壊で革新的な靴を作りたい」(竹村所長)とした。

3日にはTDKとトップアスリート向けのセンシングデバイスに関する共同研究を始めたと発表した。TDKが持つ小型の高精度センシング技術とアシックスのスポーツ工学の知見を融合し、アスリートの練習時の動作をリアルタイムで可視化する。陸上競技の実証から始め、27年以降の実用化を視野に入れる。

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