
食品メーカーのまるしげ(三重県桑名市)は、桑名市産の竹を粉末にして混ぜたグラノーラを商品化し、本格的に販売を始めた。竹を有効活用して価値を高め、管理されていない「放置竹林」の解消に生かす。
フルーツ入りや抹茶入りなど4種類をインターネットで売り出した。食物繊維が豊富といい、環境保護や健康への関心が高い消費者の購入を見込む。1袋130グラム入りで1210円。今後はタケノコを原材料にしたメンマなども扱う予定だ。
同社は2024年12月に設立。脱サラした竹尾滋展氏が桑名商工会議所の創業塾で学んで起業した。市内にある国の支援拠点に経営相談をしながら事業を展開し、26年11月期に売上高1000万円を目指す。将来は竹林の整備や商品の製造で障害者を雇用する考えだ。
桑名市では放置竹林の解消に向けて、地元企業などが中心となって協議会を設立。商品開発プロジェクトが発足し、化粧品を販売した実績もある。

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