値下げしたBYDの小型EV「ドルフィン」

日本自動車輸入組合(JAIA)が4日に発表した8月の輸入車販売台数(日本メーカー車除く)は、前年同月比0.8%増の1万6002台だった。8カ月連続のプラスだった。電気自動車(EV)は23%増の2354台で、10カ月連続で増えた。輸入EVが国内のEV販売をけん引する状況が続いている。

輸入車全体の15%をEVが占めた。テスラは国内での販売台数を公表していないが、同社が大半を占める「その他」の台数は2.1倍の985台だった。同社は5月から主力車種「モデル3」で最大55万円の値下げを実施している。

中国・比亜迪(BYD)は20%減の239台と落ち込んだ。BYDは24年6月に発売した新製品の新車登録が同年8月からで、反動減となる。同社は1日から値引きを始め、小型EVの「ドルフィン」は50万円安い249万2000円から購入できる。韓国・現代自動車は1.7倍の80台だった。

ブランド別にみると、独メルセデス・ベンツが20%減の3480台で首位だった。2位は独BMWで2473台(7%減)、3位は独フォルクスワーゲンで47%増の1588台だった。

乗用車の価格帯別では1000万円以上が18%減の2672台、400万円以上1000万円未満が1%減の1万103台、400万円未満が30%増の2563台だった。

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