
長野県塩尻市は2026年度入庁者の職員採用試験に、対話型AI(人工知能)を使ったシステムを試験導入する。オンライン面談サービスを手掛けるZENKIGEN(ゼンキゲン、東京・港)の「harutaka AI面接」を使い、応募者の負担軽減や採用過程における公平性を確保する狙いだ。同サービスを地方自治体が導入するのは初という。
「harutaka AI面接」は事前入力した情報や受け答えなどから、個別に最適化された質問を生成する。応募者は納得いくまで繰り返し面接を受けることも可能だ。塩尻市が9月に実施する筆記試験の合格者に「harutaka AI面接」を受けてもらう。AI面接では合否を判定せず、会話データを基に次のフローで行う対人面接で応募者の特性などを深堀りする。
塩尻市は応募書類のオンライン化や性格診断へのAI導入など、これまでも採用手続きで試験的な取り組みを進めてきた。将来的に応募者数の減少が見込まれる中、学生からの興味や関心を集める狙いもあるという。
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