日精樹脂工業のプラスチック成型機「NEX180V」。インドでは価格を抑えるため外観などを簡素化して販売するという

日精樹脂工業は5日、インドで取得する工場用地を選定したと発表した。インドに生産拠点を設けるのは初めて。ペットボトルなどのプラスチック製品の需要が現地で増えていることから、価格を抑えた小型成型機を製造する。用地の敷地面積は約3万5000平方メートルで、敷地内には延べ床面積約1万1800平方メートルの工場がある。取得手続きは2025年中に完了予定で、26年春から生産を始める計画だ。

新工場への投資額は土地と建物の取得に約10億円、改修や設備投資などに約5億円で合わせて15億円を見込む。家庭用プラスチック製品を製造するための電気式成型機「NEX-V」シリーズを年間360台生産する予定だ。販売状況に合わせて工場を増設することも視野に入れる。

自動車向けの部品を製造していた海外企業の工場を取得したという。改修後に生産する電気式成型機は180トン規模の小型モデルが中心となる。現地で自動車や半導体などの部品を製造する日系企業には、引き続き日本で生産した成型機を販売する。

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