この裁判は、アメリカの作家らが、著作物をAIの学習のために不正に利用されたとしてアンソロピックを訴えていたもので、アメリカの複数のメディアは5日、会社側が少なくとも15億ドル、日本円で2200億円を支払う和解案に合意したと伝えました。
和解案が裁判所に認められれば、AI企業による著作権侵害の賠償額では、最大規模になるとしています。
アンソロピックは、2021年に設立されたAI開発の新興企業で、訴訟の長期化よりも、和解によって開発を優先させたい思惑があるものとみられます。
AI開発をめぐっては、アメリカや日本のメディアが、記事の無断利用で新興企業の「パープレキシティ」を訴えるなど、訴訟に発展するケースが増えています。
アメリカの有力紙、ニューヨーク・タイムズは「今後、より多くのAI企業が著作権の所有者に使用料を支払うことにつながるかもしれない」と伝えていて、ほかの訴訟にも影響を与える可能性を指摘しています。
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