8日午前の東京株式市場は、石破茂首相の退陣表明を受けて次期政権による積極財政への期待が膨らみ、序盤から買いが優勢の展開となっている。日経平均株価は一時前週末比800円超上昇。先月18日に付けた終値での史上最高値を上回る場面も見られた。午前10時現在、777円39銭高の4万3796円14銭で推移している。

石破首相は7日夕に記者会見し、自民党総裁を辞任すると表明した。これを受け総裁選を巡る不透明感が後退。衆参両院で過半数割れとなっている与党が財政出動に積極的な野党との連携を模索するとの思惑もあり、幅広い銘柄が買われている。市場関係者は「日経平均の高値更新に向けた動きで、出遅れ感のあった銘柄にも買いが入っている」(大手証券)と指摘した。

記者会見で、退陣を表明する石破茂首相=7日、首相官邸

石破茂首相の退陣表明を受け、上昇した日経平均株価を示すモニター=8日午前、東京都中央区

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