長谷工、高齢者施設の入退館管理を効率化　顔認証とインカム活用

長谷工コーポレーションは全額出資子会社の長谷工シニアウェルデザイン（東京・港）と共同で、顔認証と無線通信のシステム連携による高齢者施設向けの入退館管理システムを開発したと発表した。

従来、高齢者施設の来館者には入退館時に必要事項の記入が求められ、新型コロナウイルス禍以降は検温も加わり手続きが煩雑化していた。開発したシステムでは入居者の家族やサービス事業者などの顔を事前登録することで、来館した際の手続きを簡略化できる。

管理事務所に設置されたモニターに来館者の情報が表示されるほか、スタッフが装着する無線通信機（インカム）に来館を伝える音声案内が自動送信される。経験が浅いスタッフにも正確に情報が伝達されるため、ホスピタリティーの向上が期待できる。デジタル管理により入退館履歴の検索も容易になる。

高齢者施設の運営においては慢性的な人員不足やスタッフの業務負荷が大きな課題となっている。長谷工シニアウェルデザインは2026年3月までに運営するシニア向け住宅「ブランシエール」シリーズ全38施設へ今回のシステムを導入する予定。

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