
週明け8日の東京株式市場は日経平均株価(225種)が大幅続伸し、終値は前週末比625円06銭高の4万3643円81銭だった。午前中には上げ幅が一時800円を超え、8月18日の史上最高値(4万3714円31銭)を上回る場面もあった。財政規律派とされる石破茂首相が退陣を表明し、次期政権で財政拡張が進みやすくなるとの観測から外国為替市場で円売り・ドル買いが一時進行。輸出関連株を中心に幅広い業種の銘柄が買われた。
東証株価指数(TOPIX)も続伸し、8月18日に記録した取引時間中と終値での史上最高値をいずれも更新した。終値は32・89ポイント高の3138・20だった。
日経平均は一時、4万3800円台に乗せ、取引時間中の最高値(8月19日、4万3876円42銭)にも迫った。ただ、利益確定の売りが始まり、上げ幅は縮まった。
前週末5日に米労働省が発表した雇用統計が市場予想を下回り、ニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は下落したが、8日の東京市場への影響は限定的で、市場関係者は「ポスト石破」による財政拡張政策の思惑が勝ったとみている。【山口智】
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