
繊維商社の豊島(名古屋市)は8日、豊島晋一専務(49)が同日付で社長に昇格する人事を発表した。豊島半七社長(70)は代表権のある会長に就いた。晋一氏は半七氏の娘婿。23年ぶりとなる社長交代で経営体制の若返りを図る。
同日発表した2025年6月期の単独決算は税引き利益が前の期比14%増の91億円だった。夏場の高温が続き、扇風機付きの衣料など高機能商品が好調だった。東南アジア諸国連合(ASEAN)での生産比率を高め製造コストを抑えた。
売上高は2%減の2162億円だった。素材部門では綿花相場の下落のほか、国内需要の低迷により綿糸やウール糸の取り扱いが減少した。製品部門ではショッピングモール向けなど主力取引先の販売が伸び悩んだ。26年6月期は売上高が2150億円、経常利益は130億円を見込む。

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