東京海上日動あんしん生命保険は8日、代理店を監査する人員を2025年度に増強し点検対象となる代理店を増やすと発表した。金融庁は8月、保険代理店に便宜供与した疑いがあるとして、同社を含む8社の生命保険会社に対して報告徴求命令を出していた。管理態勢を見直し、顧客の意向に沿って商品を提案する体制を確保する。

東京海上あんしん生命は、代理店との取引を巡る今後の方針を公表した。代理店の教育や指導を担う営業社員の研修を実施するほか、代理店の点検に携わる人員を増やして監査対象を拡大する。販売態勢に懸念のある代理店への監査も実施する方針だ。

保険代理店を巡っては、「マネードクター」を展開するFPパートナーに対し複数の生保が多額の広告出稿料を支払うなどして自社商品の有利な取り扱いを求めていたとの疑いが浮上している。FPパートナーは保険会社からの便宜供与に応じて顧客に推奨する商品を決めていたとして、8月に金融庁から保険業法に基づく業務改善命令を受けた。

東京海上あんしん生命は8日、報告徴求命令を受けて代理店との取引実態について金融庁に報告した。はなさく生命保険、メディケア生命保険、アフラック生命保険、SOMPOひまわり生命保険も同日金融庁に報告したと発表した。

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