工場向け管理サービスを手がける設備保全総合研究所(EML、東京・目黒)は9日、DNXベンチャーズなどを引受先として約8000万円を調達したと発表した。今回の調達はビジネスの初期段階「プレシリーズA」にあたり、生成AI(人工知能)を用いた新機能の開発費にあてる。

EMLは工場内の設備を管理するサービス「EMLink」を展開する。例えば工場がEMLinkを導入すると、製造ラインごとに機器の設置日や故障の発生日などをデータとして把握できる。工場側は故障前に機器をメンテナンスできるため、製造ラインの不具合で稼働が急に停止するといった事案を防げる。

EMLinkは生成AIを活用し、工場内のデータを分析し、設備の点検計画を策定する機能に力を入れている。生成AIが点検費用や年間の工場にかかるコストなども計算する。工場の規模によって異なるが、料金は月額9万8千円から。

BUSINESS DAILY by NIKKEI

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