
イトーキは9日、高級家具のカンディハウス(北海道旭川市)とオフィス家具の共同開発を始めたと発表した。北海道産の端材や未利用材を使った家具について2026年度中に製品化を目指す。国産材の活用でオフィス改装における企業の地域創生やESG(環境・社会・企業統治)経営への関心の高まりに対応する。
オフィス向けのテーブルやデスクの共同開発を始めた。イトーキが素材選定や設計、営業提案などの工程から他社と協業する事例は今回が初となる。オフィス家具の共同開発をきっかけに全国へのオフィス改装などの提案を強化し、受注先の拡大を狙う。
両社は24年から北海道での法人営業で協業している。これまでは北海道内のオフィスの新築や改装の案件でイトーキが全体の空間デザインを担い、カンディハウスの家具を使った空間の提案をしていた。連携を通じてイトーキは年4〜5件のプロジェクト受注を、カンディハウスは26年の売上高に占める法人取引の比率を24年比5ポイント増の25%とすることを目指している。
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