
オルツは14日、同日が提出期限となっている2025年12月期半期報告書の提出期限の延⻑申請を検討していると発表した。期限までに提出できない理由について「過年度の有価証券報告書および内部統制報告書の訂正作業だけでなく、⺠事再生手続きも進めており、各対応に時間を要しているため」としている。
オルツを巡っては21年から24年にかけて売上高の最大9割を過大計上するなどの粉飾決算が明らかとなった。同社は7月30日付で東京地裁へ民事再生法の適用を申請し、8月6日には民事再生手続きの開始の決定を受けている。
同社によれば、25年12月期半期報告書の提出期限までにこれまでの有価証券報告書や内部統制報告書の訂正が完了せず、財務数値の検討と監査手続きに時間がかかるという。提出期限までに監査報告書を受領することができないと判断し、半期報告書の提出期限延長申請を検討している。今後の見通しについては、方向性が定まり次第速やかに開示するとしている。
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